「自由に生きること」と、「我欲を太らせること」は違う
「自由に生きること」と「我欲を太らせること」の違い
1,「自由に生きている人」は自分もまわりも楽にし、進化させる
わかりやすく言うと、結果が違います。
「どんなふうにですか?」
う~ん、たとえば、『ムーミン』のマンガ、知ってますか? 若い人は、知らないかなあ。
その『ムーミン』に出てくるスナフキンは、「自由に生きている人」です。
子どもの頃に見たものだし、ちょっと違うところもあるかもしれませんが、私のイメージで言うと、
・自由に生きています。
・スナフキンの存在じたいが、まわりの人たちの人生を楽にしてくれます。
・俯瞰した考えをまわりに与え、世界をゆっくりと進化させます。
↓
・まわりに一目おかれる存在になりますが、それは、まわりとの競争で得たものではありません。自分を生きている結果です。
↓
・まわりのことは、気になりません。
↓
・長期的にものごとを見ているので、短期的な結果に一喜一憂しません。
↓
・自由に楽に生きています。
↓
・その生き方、考え方が、まわりに新しい概念を与え、進化させます。
スナフキンは、誰からも何も奪わないんですね。
自分からも奪わないし、まわりの人たちからも奪わない。
自分にもまわりの人たちにも、「自由」や「生きやすさ」を与えているわけです。
常識に固まった世界から、進化する概念に、ゆっくりと導いてくれています。
本人が「自由に生きること」で、まわりにもいい循環が起きるんですね。
これに対し、
2,「我欲を太らせている人」は、自分もまわりもつらくし、退化させる
このイメージは、う~ん、なにがいいかな~。
時代劇の「お代官様」かな。
やってくる人たちの便宜を、はかってあげます。
その人が進化しようが退化しようが、関係ありません。
目の前の人の便宜をはかったことによって、誰かが困ろうがなにしようが、かまいません。
・権力がないと便宜をはかれないので、常に権力を得なければなりません。
↓
・その権力は、自分の独自の生き方、独自のルールで得たものではないので、社会での評価、つまり、社会での競争で常に勝つ必要があります。
↓
・常に社会の競争で勝つ必要があるので、ほっとできるひまがありません。
まわりが気になります。内心、焦燥、いらいらの毎日です。
↓
・今の権力が必要なので、短期的しか考えられません。短期的な成果に、一喜一憂します。
↓
・短期的な便宜をはかってもらった人は、努力する必要がないので、進化しません。→退化します。
↓
・本人も、競争で勝つ努力しかしないので、真には進化しません。→退化します。
↓
・便宜をはかってもらった人のまわりは、損をしたり奪われたりします。
3,「自由に生きる人」の「楽」は、なまける、とは違います
ここで勘違いしてほしくないのは、「自由で生きる人」の「楽」は、なまける、とは違います。
スナフキンは(私のイメージですが)、一人で旅に出たり、基本、一人で行動しています。
一人で立っていられる精神の力を、持っているんですね。
私のイメージですが、自分が知りたいことを、日々研究していると思います。
本人にとっては、自分が知りたいことなので、楽ですが、客観的に見ると、かなり努力しています。
4,「我欲を太らせている人」の努力は、競争に勝つ努力です
我欲を太らせている人は、かなり努力していますが、その努力は、競争に勝つ努力です。
人は、本来は、資質、強みが違います。
けれど、競争という、人の評価の土俵に立つと、自分本来の資質、強みは無視して、とにかく勝たないといけません。
つらい努力になります。
袖の下を、ただぬくぬくともらっているわけではないのです。
その権力を得るために、自分より偉い人の言うことをなんでもきいたり、やっぱり袖の下をたくさん使ったり、陰で、かなりつらい努力をしています。
けれど、その努力は、本来の自分の資質、強みを伸ばす努力ではないので、あまり進化しません。
ペンギンが、「空を飛ぶレース」に出場すると、着ぐるみきて、その下に飛行機を隠して、とか、いろんな努力が必要になってきます。
それ、かなりつらい努力だと思います。
「空を飛ぶレース」じゃなくて、「氷の下を泳ぐレース」に出れば簡単だし、自分の資質、強みを思うぞんぶん、伸ばすことができるのに。
袖の下をもらって楽しているように見えても、実はかなりのストレスを抱えます。
常に「負けないだろうか」と焦燥、いらいら、自分に合わない努力で、消耗します。
起業でも、こういうタイプの人がいて、2年3年ははでに活躍しても、無理がきて病気になったり、破産したり、姿を消したり、ということが起きます。
5,「自由に生きている人」が奪わない、といっても、もちろん料金は派生します
もう一つ、「自由に生きている人」が奪わない、といっても、もちろん料金は派生します。
スナフキンはお金をとっていませんが、おそらく、みんながいろいろ持ってきてくれているでしょう。
リアルな起業では、奪わない人なんだから、安い料金でいいよね、というのも違います。
それまでの長い研究の結果だから、相応の料金をいただいていいのです。
「安い料金でいいよね」では、自由に研究できません。
自由に研究できているからこそ、世の中に新しい概念を与えることができるのです。
ただし、料金以上のものを与えられる、というプロの自覚があってこそ、です。
お代官様に袖の下を渡して、楽に大金を稼ぐ、というのは、また別です。
ここで少し、苦言を言いますと、「思いつき」で起業して、楽に稼げる、というのは、ないと思ってください。
長い研究や努力があって、そのかけたエネルギーや情熱が、お金に換算されるのです。
私がよく行くお気に入りの八百屋さんがあるんですが、今日のように寒い日でも、暖房を入れず、ドアが解放された店に、夫婦そろって1日立っています。
そして、みかん一袋、158円です。
仕事というのは、そういうものです。
そういう仕事をして得たお金を、高額いただく、ということは、それだけの覚悟がいる、ということです。
思いつきでは、できません。
ちなみに私ごとで恐縮ですが、私ごときであっても、高校生の頃から、毎日一日もかかさず、受験生よりも勉強、研究しています。
そこらじゅうに張ってあるメモ。この4,5ヶ月で使ったノート。
学校の勉強ではなく、自分が勉強したいこと、研究したいことをやっているので、はたからみたら努力ですが、私本人は、ただ好きなことに没頭しているだけです。
だから、子どもが生まれた日も、父が亡くなった日も、変わらず勉強していました。
競争に勝つためでは、ありません。
ただ、好きだからです。
だから、高校でも3年間、授業中、読みたい本を山のように読んでました。
5月にモナコ~ローマへのクルーズに出かけますが、正直、クルーズより、毎日の研究、勉強のほうが、私は楽しいです。
けれど、自分の枠を出るために、行くことにしました。
クルーズにでかけても、分析しているでしょう。分析、研究は、私にとって、空気を吸うことと、同じだからです。
あなたにとって、空気を吸うことと同じことは、なんですか?
それを伸ばしていった時、あなたは、自由に生きているのです。
何かうまくいかない。
表面的なノウハウにあれこれ手をつけても、うまくいきません。
あなたの根本から鍛えましょう。
お待ちしています。
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