「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ」~西加奈子『サラバ!』

こんにちは、山﨑理恵、通称みりえです。

いよいよ、明日はクリスマスですが、私はコンサルの
仕事が2件入っています。
年末年始も仕事が入っていますが、そんな私の
楽しみは、ドラマ鑑賞と読書。

フールで、海外ドラマやアニメを見まくっていますが、
読書では、西加奈子さんの『サラバ!』を読みました。
第152回直木賞受賞作、上下巻で、そこそこ長いですね。

西加奈子『サラバ!』の歩と姉貴子

1,そこそこうまく生きる歩(あゆむ)、
うまくいきれらない姉貴子

主人公の歩(あゆむ)が生まれた時から、37歳になるまでの
物語。

主人公の歩は、自己主張の強い母と姉の間で、
幼い頃から、自分を抑えてうまく生きていくすべを学びます。

学校社会のなかで、いつもうまくできずに、問題を
起こしてばかりの姉貴子にくらべて、
歩はたいてい、クラスでナンバー2の位置につくことに
成功し、うまくやっていきます。

父親の仕事の都合で、イラン、大阪、エジプトと
子ども時代を過ごし、父母の離婚で大阪に帰ってきます。

その後、東京の大学に進んで、フリーのライターとして
けっこう成功していきますが、
姉貴子は、いつまでも社会でうまく生きられません。

誰もが、こうなりたい、と思っているのは、
歩のような姿です。

見た目がよく、クラスのヒエラルキーでも、いつも上位。
仕事も、東京でライター、というかっこいい感じ。
彼女も、美人でできるタイプです。

姉貴子は真逆で、見た目は悪く、不器用で、「ご神木」といじめられます。
不器用な姉貴子は、いつも、何か自分が信じられるものを探しています。
読んでいても、「だいじょうぶかなあ」と、心配になるほどです。

2,うまくやっていた歩は、世間の評価に弱かった

歩は、東京でライターとして活躍します。
彼女は、いつも美人でできるタイプ。
このまま、うまくやっていくのかとおもいきや、

歩は、とても弱かったんですよね。
30歳で薄毛になり始めると、とたんに劣等感に悩まされ始めます。
子供の頃から美少年で、そのためにずいぶんかわいがられ、
学校でもモテてきました。

それが、薄毛が進むとともに、自信がなくなり、
ついには、外に出て人に会うのも、嫌になってきます。
仕事も、どんどん自分から取りにいかなければならないのに、
そんな様子でいるため、減っていきます。

歩は、まわりに合わせて書く、ということに重点を置いていたので、
「歩でなければ書けないもの」を書けない歩の代わりは、
たくさんいました。

彼女は、これまでの美人タイプとは違って、
誰にも自慢できないタイプ。
そう思ってぞんざいにつきあっているので、
裏切られてしまいます。

気がつくと、家にこもりがちで、彼女もいない、
仕事の減ったフリーターに転落していました。

3,姉貴子は、自信を持って、自分を生きていた

一方、姉貴子は、自信を持って、自分を生きていました。
知らないうちに、サンフランシスコで結婚までしていました。

気がつくと、姉と歩の状態は、逆転していました。

姉が、歩に言います。

芯を持ちなさい、歩。
自分だけが信じられるものよ。
歩にはそれがない。
それがないから、揺れてるのよ、すごく。

これまでさんざん迷惑をかけられてきたのに、
いきなりこんなことを言われて、歩は反発。

さらに、姉から、手紙がきます。

あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。

歩と姉貴子を分けたもの
~世間の評価にしたがっていると、もろい

1,歩は、いつも世間の評価に合わせていた

歩は、うまく生きていくすべを身につけていましたけれど、
それは、世間の評価にあわせていた、ということでした。

まわりをよく観察して、そこで良しとされるものに、
つねに合わせてきました。

見た目も。
言動も。
彼女も。

そのなかで、自信を持って生きていたのです。

2,世間の評価で下位しかとれないと、劣等感に

世間の評価に合わせて生きる、ということは、
そこで上位をとれている時には、自信をもって生きられます。

ところが、下位しかとれない時には、自信をもてない。
劣等感に悩まされる、ということです。

イケメンでやってきた歩は、薄毛になることで、
世間の評価から下位に転落すると、それだけで、
人に会うのが嫌になってしまいます。

彼女が美人じゃないだけで、ひけめを感じます。

そういう世界でいると、安定できないですよね。
たまたま上位をとれている時はいいけれど、
とれなくなった時には、悲惨です。

姉貴子の言葉を、もう1度見てみましょう。

芯を持ちなさい、歩。
自分だけが信じられるものよ。
歩にはそれがない。
それがないから、揺れてるのよ、すごく。

自分の価値で生きていないと、まわりの評価に、
つねにゆれっぱなしになる、ということです。

あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。

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