こんにちは、山﨑理恵、通称みりえです。
やっと観てきました、『君の名は』。
連日コンサルで忙しく、ついつい後回しになっていましたが、
そろそろ終わってしまうのでは？ ということで、やっと行きました。
下の子はもう観ていましたが、もう１度観たいというので、一緒に。
川崎の安定のチネチッタへ。
人の意識は、時空を越えて、奇跡を起こす
ネタバレ注意です。
１，新海誠さんの作品～少年、少女と大人
新海誠さんの作品はとても好きで、その、少年、少女の感性に、違和感なく、
そのまますっと入ってしまいます。
（石を投げないでね）
この感性なので、大人の小説を書こうと思って挑戦するも、なかなかうまく
いかなかったりします。
『君の名』もまさにそうで、好きな世界です。
三葉の学校の古文の先生、『言の葉の庭』のヒロインでしたね。
『秒速５センチメートル』では、主人公の貴樹が社会に呑まれている感覚で
終わり、大人になったらつまらない、というように描かれています。
子どもの純粋な世界と現実的な大人の世界、という分け方が、私は
嫌いなんですよね。
新海さんの作品は好きなんですが、そういうところは、「なんかなあ～」
だったのです。
２，『君の名は』、互いをあきらめていない
けれど、『君の名は』では、瀧も三葉も、２３歳、２６歳になっても、
その魂は、相手を覚えています。
時空を越えたことによるのか、表面意識では、当時のことをほとんど
忘れています。
けれど、魂が覚えている。
魂が、互いに相手を探しています。
そして、すれ違う電車の窓から互いをみつけ、電車を降り、相手を探します。
覚えていないはずなのに、２人とも、涙を流します。
魂が知っているからですね。
この作品がさわやかで心地良いのは、互いをあきらめていないところです。
瀧は、三葉を探しに、景色を頼りに、地名もわからない町を探します。
そこで、三年前に糸守町が隕石によってたくさんの死者を出したことを
知ります。
調べると、死者の名前に、三葉の名前が。
それでも、瀧は三葉をあきらめません。
なんとか会おうと、神社のご神体がある地に行き、三葉が創った口噛み酒を
飲みます。
三葉になった瀧は、三葉と町の人を助けるために、友人達と皆を避難させる
作戦を立てます。
もう死んでしまっているはずの三葉を、あきらめていないところが、
とてもすがすがしいのです。
そして、ご神体のある場所のふちで、かたわれ時（夕方）に、２人は出会うことができます。
元に戻った三葉は、あきらめずに、自分と町の人を救うために、全力で走ります。
転んで気を失っても、目覚めて走ります。
この、あきらめないところが、私はとても、すがすがしく感じるのです。
２人は時空が違うところにいて、１人は死んでしまっているのに、
会おうとするのです。
３，互いをあきらめないことは、自分をあきらめないこと
「隕石が落ちた。死んでしまった」という決定事項に、２人は、決してあきらめません。
「しょうがない」と、あきらめません。
その強い想いが、時空を越えて、奇跡を起こします。
互いをあきらめていない２人は、結局は、自分をあきらめていないんですよね。
自分の人生を、あきらめていない。
だから、表面的な記憶を忘れてしまっても、魂がしっかり覚えている。
出会ったとき、２人の魂が喜び、涙を流します。
これは、恋愛ストーリーですが、「あきらめない」という生き方を、
提示してくれているように思えます。
どんな事実が起ころうと、あきらめずに、自分と他者をつなげようとすれば、
時空をも越えて、つながることができる。
これって、けっこう、真実なんじゃないかな、と私は思っています。
自分と自分をつなぐ。
自分と誰かをつなぐ。
自分と世界をつなぐ。
つなぐことが、生きること。
一生懸命生きるというのは、いつも一生懸命、つないでいくことだと
思うのです。
こちらも、どうぞ。↓
チネチッタでは、ハロウィーンにちなんだ催しをやっていました。
噴水と、回りの建物を使って、見応えがありました。
人って、「こういうものを創りたい」と想うと、そのまま創りあげてしまうから、
すごいですよね。
人は、どんな奇跡をも起こす、魔法使いなんですよね。
みんな、それを忘れて、いろんなことを、あきらめすぎですよ。
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