寒いなか、２４時間くらい睡眠なしで（といって、途中意識なくしてましたが）、コンサルに出かけたり仕事をしていたら、さすがに気持ち悪くなりました。
恋愛のご相談です。
こういうケースは、コンサルさせていただいて、けっこう多いのです。
恋愛相談：彼と結婚していいの？ ～がまんして、爆発してしまう
「私がどんだけ、がまんしたと思ってるの！？」
ご相談者は３０歳の女性、アイさん（仮名）。
結婚が決まっていますが、彼に腹がたってしかたありません。
いろいろ、頭では理解してらっしゃいます。
男性を見下している～「そんなことも、できないの？」
自分の基準に合わない男性とは、簡単に別れてきた
選ばれていないのかも？ と思ってるふしもあります。」
結論～自分を許せていないから、人も許せない
「短気」な自分を許せないから、彼も許せない
自分と他人との境界線を、引けていないということでしょうか。
はい、それもあります。
けれど、それ以上に根本的なことは、アイさんが、ご自分のことを許せていない、ということです。
「短気という言葉に、嫌悪感を抱くので、彼が外で少しでも怒ったりすると、私のアンテナが察知して」
ここを見ても、わかりますね？
アイさんは、子どもの頃から、ずっとお姉さんに「短気」だと責められ、短気な自分、怒ってしまう自分をだめだと思っています。
怒る自分を、許せていません。
だから、彼が外で少しでも怒ると、許せないんですね。
人は、自分に許せないことを、人に許せない
人は、自分に許せないことを、人に許せないのです。
彼が頼りなくみえたり、下に見えたりするのは、アイさんが、必要以上にむりして頑張っているからです。
自分は無理してがんばっているから、気をぬいているように見える彼、これまでの男性たちも、許せなかったのです。
やる気のない、バカに見えてしまったはずです。
対処方法は、簡単～いろんな自分を許す
対処方法は、簡単です。
「あなたは、短気でもいいんです」
「がんばらなくてもいいし、成果を出さなくてもいい」
お姉さんに、「短気」のことを言われてきただけではないと、思われます。
生育環境について詳しいことは書いてありませんので、想像ですが、ご両親のどちらか、祖父母の誰かが支配的で、アイさんに、「学校での成果」「社会での成果」を求めてきたのではないでしょうか。
あるいは、家族の誰かが「かわいそう」で、自分が頑張らなくてはならなかった。
姉妹関係で、がんばらないと、自分を見てもらえなかった。
このような生育環境で育つと、いつも頑張らないといけなくなります。
リラックスする、ということがわからなくなります。
リラックスがわからない～羅針盤が狂ってしまっている
本来、子どもというものは、リラックスしているものです。
のびのびと、やりたいようにやっているものです。
伸ばすための教育は必要ですが、親や家族の問題によって、伸ばすのではなく、支配する、緊張させる、という家庭になってしまう場合が、とても多いのです。
赤ん坊は、まっさらで生まれてきます。
生まれてきた家庭が、世界そのものです。
緊張している家庭だったなら、子どもにとって、世界は緊張しています。
そのように、自分のモノサシが曲がってしまうのです。
羅針盤が、狂ってしまうのです。
世界は、本当は安心なところ、そのままの自分でもいいところ
そのままのあなたで、いいのです。
自分を伸ばしていくのは、もちろん素晴らしいことです。
けれど、それを楽しんでやれているのか。
今の自分はだめだと、許せないでいれば、いつもいつも完璧をめざして頑張っている人でなければ、許せません。
いつもいつも完璧をめざして頑張っている人は、たいてい、やっぱり自分を許せない人です。
自分を許せないから、人も許せません。
あなたから見て、「理想の人」は、あなたを許してくれませんよ。
あなたが、彼の一言一句に腹が立つように、あなたの一言一句に腹が立ちます。
このような男性は、モラハラ、DVに発展することが、とても多いのです。
今、あなたから見て、彼は頼りなく、バカに見えてしまうところがあるかもしれませんが、あなたから見て、「完璧」に見える理想の人は、実はとても危険な人なのです。
自分のどんなところも、許してあげましょう
人をコントロールする自分がだめ。
そう思ってしまうと、やはり、自分を許していません。
今度は、相手に少しでも、人をコントロールするところが見えれば、やはり、許せないでしょう。
人をコントロールしたくなってしまったら、
「コントロールしたいんだねえ。そうだよねえ」
と、ご自分の感情を受け入れてあげることです。
彼の一言一句に怒っている自分も、悩んでいる自分も、彼をコントロールしたくなる自分も、全部、大切なあなたです。
無理にそれを押さえようとすればするほど、それは、身近にいる人に投影され、ちょっとしたことが、ものすごい欠点としてクローズアップされてきます。
この心理のままですと、彼がどうのこうのと言うより、誰とでも、うまくいきません。
完璧な人は、いないからです。
完璧に見える人は、やはり、自分も他人も許せない人だからです。
人が成熟するのというのは、自分のだめなところをちゃんと認識して、それを受け入れ、許していくことです。
子どもの頃、親などによって、どんな自分も受け入れてもらえていれば、自然にそうなります。
それができていないと、自分も人も許せなくなってしまいます。
どんな自分も、大切な自分です。
だらしないところ、だめなところ、弱いところ、あっても、いいじゃありませんか。
自分が自分を受け入れられるようになると、いつもリラックスでき、人のことも受け入れられるようになっていきます。
この記事が、アイさんを良い方へ導いていってくれれば、幸いです。
いつも、アイさんを応援しています。
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